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2013年8月22日 (木曜日)

ロックの美術館/楠見 清

ロックの美術館
楠見 清

Wikipediaでは、著者の職業欄は「芸術家、編集者、プロデューサー、評論家」となったいるが、そこにもう一つ書き足せるとすれば「素晴らしいロックの聞き手」というのがピッタリきそうだ。

著者の専門分野である現代美術の視点から、ロック音楽の主にデザイン面(ジャケット、商品パッケージ、PVなど)を熱く語った一冊。元々はクロスビート誌での連載記事を大幅に改訂したものとのことだが、1冊にまとまったものを一気に読んでいくと(実際に読みだすと止まらなくなる)、これまで気づかなかったいくつかのアルバム同士の関連性や、アーティストの思惑が透けて見えてくるようになり、とにかく痛快で面白い。

本屋の店頭で手にとった時点では、ただのアルバムジャケット解説本かな?と思っていたが、読み進むほどにロック界におけるデザインの果たす役割や、数々の功績、今後の未来のようなものまでが読み手にビンビンと伝わってくる良書。これは面白い。

※文中の小さな部分での校正ミスがちょっとだけ残念(Bill Evansの"Undercurrent"がBill Evans Trio名義になっているが、これはBill Evans & Jim Hallの誤り。Kurt Cobainの"The "Priest" They Called Him"の発売年1993年が一部の記載で1933年になっていたりとか)。
そういえば昨夜、クロスビート誌の休刊のニュースを見たが、小さな校正ミス等を思い出すに、雑誌社はもう少し頑張れないものかなと思ってしまう。老婆心ながら。


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