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2012年4月25日 (水曜日)

妖談うしろ猫―耳袋秘帖 (文春文庫)/風野 真知雄

妖談うしろ猫―耳袋秘帖 (文春文庫)
風野 真知雄

耳袋秘帖を記したことで知られている南町奉行、根岸肥前守を主役に、江戸で起こるいくつかの奇怪な事件を解き明かしながら、ひとつの大きな謎の解明がされる連作シリーズ。

過去に大和書房 <だいわ文庫>から出版されていたものが、改めて文春文庫から加筆の上に再刊行されているため、なかなかに順番通りに読むのが難しいですが、それぞれの巻ごとにお話がキレイに終わるので、若干の前後があっても特には問題ないでしょう。
また、耳袋秘帖シリーズは、「殺人事件」シリーズと、「妖談」シリーズの2つのシリーズがあり、少しだけ配下として動く人物に差異がありますが、これも慣れてしまえば大きな差異はありません。どこから読んでも、存分に楽しめる内容です。細かくは、Wikipediaにて、個々の作品の出版年が確認できるので、そちらを参照して下さい。

1つの長編小節の形をとりながら、小さな章立ての中で一つの事件や謎が解かれ、最終的にその小さな事件や謎が、全体の大きな謎に関わってくるという点では、非常に読み応えのある作品です。またひとつひとつの事件や謎に対する展開が、実に手際良く解き明かされていくので、非常にテンポよく読めます。
この作者の作品は、もう少し大きく取り上げられてもいいのではないかな?と思います。

個人的には、池波正太郎の歯切れの良さと読みやすさに、都筑道夫のミステリ的な要素を足したような作品だなと思いました。両者、あるいはそれぞれのファンにはオススメしたいシリーズ作品です。

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