« サウンド・クリエーターのためのエフェクタ製作講座 大塚 明 | トップページ | Coffee blues(コーヒーブルース)/小路 幸也 »

2012年3月27日 (火曜日)

とんずら屋弥生請負帖/田牧 大和

とんずら屋弥生請負帖
田牧 大和

田牧大和氏の新作。武家の跡目騒動から逃げ出した娘が船頭として身分を隠し、その裏でとんずら屋(現代風に言えば「夜逃げ屋」)に関わり、その中で自身の跡目騒動にも決着を付けるという連作短編集。

タイトルからとんずら屋稼業にもう少し比重があるのかなと思っていたが、実際には主人公の跡目騒動の方の話が中心。舞台設定等もなかなかに面白く、登場人物も一癖も二癖もある人が多いのだが、どんでん返しの仕掛けや、それぞれの人物の含みが複雑に書かれていて、時代小説にありがちな「緩さ」を期待して読んでいくと、頭がこんがらがりそうになる。逆にその仕掛けやどんでん返しを推理パズル的に期待する向きには、やや展開が期待はずれにも思える。

時代小説というジャンルの中では期待したい若手なので、いま少し読者層を絞りきった上での方針決定をお願いしたい。


|

« サウンド・クリエーターのためのエフェクタ製作講座 大塚 明 | トップページ | Coffee blues(コーヒーブルース)/小路 幸也 »

読んだ本」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/25669/54329638

この記事へのトラックバック一覧です: とんずら屋弥生請負帖/田牧 大和:

« サウンド・クリエーターのためのエフェクタ製作講座 大塚 明 | トップページ | Coffee blues(コーヒーブルース)/小路 幸也 »