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2012年3月27日 (火曜日)

エリック・クラプトン自伝/エリック クラプトン

エリック・クラプトン自伝/エリック クラプトン

才能とはなんだろうか?才能に恵まれながら(時に恵まれすぎたために)命を落とした人、才能を渇望しながらも全く手に出来なかった人。

多くの音楽家の自伝を読むほどに(そしてもちろん、自伝を書ける人とは、有り余るほどの才能と幸運に恵まれた一握りの人たちでもある)、才能とは一体なんだろうか?と考えさせられる。

本書がキース・リチャーズの自伝とも共通する点は、一般人には理解しがたい価値観であり、これまで伝説と思われた逸話の数々も本人たちにすれば、取るに足らない日常であるという見事なほどの価値観のギャップだろう。

そして本書を読んでいて、特に驚かされるのは、エリック・クラプトンという人の執着心の無さでもある(唯一の例外がジョージ・ハリスンの奥さんへの愛だろう)。恵まれた才能により、呪われたような事件に遭いながらも、失ったものを全く惜しむ様子もなく、実に淡々と事件や出来事について語っているのには、読んでいて呆気に取られてしまうほどだ。
また1つの何でもない企画であったUnpluggedのライブが、その後の本格的な復活へとつながっていく様は、運命の気まぐれを強く感じさせられる。

身の回りにいる熱心な音楽ファンたちの多くが、彼の音楽を毛嫌いしているが(笑)、彼らにこの本を読ませたら、もっとエリックのことが嫌いになるだろう。それほど、この人は才能や名声に無頓着で衒いがない。面白い自伝である。


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