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2011年10月 4日 (火曜日)

トッド・ラングレンのスタジオ黄金狂時代 魔法使いの創作技術 (P‐Vine BOOKs)/ポール・マイヤーズ

トッド・ラングレンのスタジオ黄金狂時代 魔法使いの創作技術 (P‐Vine BOOKs)
ポール・マイヤーズ

読んだきり、感想を書き忘れていました。

基本的にはトッドラングレンでのスタジオワークが中心に語られます。
彼自身のソロアルバムやユートピアとしてのアルバムと同じ比重で、彼がプロデュースした多くのアーティストのアルバムが、それぞれの関係者からの貴重なインタビューを交えて、その歴史が語られています。

本書の貴重な点は、例えばバンドとの仲違いが噂されるXTCの名盤「スカイラーキング」についても、トッド本人と、XTCのアンディー・パトリッジ、それぞれの立場からのインタビューを取っているところです。
そのため、いわゆる憶測や噂のたぐいはここでは重きを置かれていません。また訳者あとがきにもあるように、トッドのプライベートに関する話はほとんど出てきません。あくまで彼がスタジオでどういった作業を行なってきたかが、非常にストイックに書き連ねられているだけです。そしてその点こそが、この手の翻訳本としてはとても珍しく、資料性の高い貴重な書籍となっている理由です。

いやいや、それにしても関わってきたアルバム、アーティストのなんという幅の広さ。余程のトッドマニアで無ければ、さすがにその全ては聴き終えていないと思われます。この書籍の内容と照合しながら、まだ未聴のアルバムを聴き始めるのにも、いい機会かなと思います。

まあ唯一の難点を言えば、書籍のタイトルがう~~ん、なんだかキワモノっぽいんですよね。もう少し、硬派なのでも良かったかも。

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音楽本」カテゴリの記事

コメント

こんにちわ、
私は XTC ファンです。それで、検索で拝読しました。
XTC 以外には、全く興味がないので、 この本は、
書店で、XTC の部分だけ立ち読みしただけなのですけれど、
実はかなり期待していました、興味深ければ、購入してもいいかとも思ってました。
けれども、ただのゴシップ本で、読む価値もないと思いました。

投稿: ノエルかえる | 2011年10月 5日 (水曜日) 10時10分

>>ノエルかえるさん

そうですか、それは残念でしたね。ただ、どの辺りがただのゴシップ本だと思われたのか?をもう少し、具体的に書かれたほうが良いのではないでしょうか。

私はXTCについては、スカイラーキング以降を中心に聞いていたので、コリン・モールディングとアンディ・パートリッジのその当時の力関係や、彼らがレコード会社との間で抱いていた確執などの話がとても興味深かったです。

第3者の想像や、又聞きの話ではなく、それぞれ本人達からの取材に基づいての発言なので、その話を読んで、なるほどなあと思いました。

投稿: asaden | 2011年10月 5日 (水曜日) 11時49分

こんにちわ、
こちらにコメントをした後、再度、アクセスはしてなかったと思います。asaden さんのご返答は存じませんでした。
ですので、改めて。
全てゴシップだと、私には思えます。意味のある記述は何もありませんでした。記述は、デイブ・グレゴリーへのインタビューが主体になっているようでしたが、同じ・ポール・マイヤーのグレゴリーへのインタビューは、もっと長いものがあり、そちらは、グレゴリーの詳細な記憶が書き留められています。その中から、選び出したと思われるのですが、ポイントは外して、ゴシップ的な部分だけを使っている様に思えます。
私が期待したのは、作歌側、パートリッジ/ムールディングの意図は、自身のライナーで述べられているので、それをアレンジしたラングレンの視点、意図が詳細に述べられていると言うことでした。それは全くありませんでした。

投稿: ノエルかえる | 2012年3月13日 (火曜日) 18時56分

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