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2011年3月 4日 (金曜日)

ドン・フェルダー自伝 天国と地獄 イーグルスという人生/ドン・フェルダー

ドン・フェルダー自伝 天国と地獄 イーグルスという人生
ドン・フェルダー

面白い。500ページほどありますが、ほとんど一息に読めました。
貧しい子供時代から、青年期の様子、結婚、最初のバンドの挫折、ロスへの引越し、音楽活動、イーグルスへの参加、ツアー、レコーディング、メンバーとの確執、解雇通知などなど。

もちろん、これはあくまで、ドン・フェルダー側の言い分であって、ここでかなり悪者扱いのグレン・フライや、独裁者とされたドン・ヘンリーの言い分は分かりません。

ただ、読んでいて、「まあ、そうだろうなあ」という説得力はあります。そしてドン・フェルダー側の言い分を100%信じた上で思うことは、イーグルスというバンドへの貢献度という点においては、あのバンドはドン・ヘンリーとグレン・フライのバンドであり、残りのメンバーはバックバンド扱いとなってもやむを得ないのかな(特にホテカル以降)?、ということです。
ドン・フェルダー側の言い分としては、彼は加入時に全てを5等分すると契約していたこと、しかし後に、契約が変えられ、ドン・ヘンリーとグレン・フライはその倍を取り(つまり7分の2)、残りの三人は7分の1ずつという点で、「(契約内容と)約束が違う」と意義を唱えていたのです。
しかし、どうなんでしょうか?ホテカル以降の特に復活コンサート辺りでは、楽曲やボーカルの点数でも、その取り分は妥当ではないかな?と思います。全てがあの2人を中心に進められることは、やむを得ないのでないかな?というのを、個人的には強く感じました。いや、もちろん一方的に辞めさせたり、契約内容を勝手に変えるのはひどい話ですが。

いくつか読んでいて発見したことを以下に。
○バーニー・リードンの紹介で、ドン・フェルダーが加入したこと。
○加入時点("On the Border")で既に、バンドの人間関係は崩壊していたこと。
○ギターソロの録音では、グレン・フライ、ジョー・ウォルッシュ、ドン・フェルダー、それぞれがトライし、良いものが採用されていた点。
○グレン・フライが非常に性格が悪いこと(笑)。
○グラハム・ナッシュが人格者過ぎること。

後半部のバンドからの解雇通知と、その直前に自身の離婚があった点について、ややクドクドしく書かれているように感じますが、その部分を除けば、非常にテンポ良く読め、しかも書かれている内容も興味深い話ばかりです。イーグルス加入前の苦労時代に、いろいろな人物(後の有名人)たちとの交流が描かれていて、アメリカンミュージックに興味のある方には、多くの発見があると思います。
それにしても、グレン・フライ。そんなに性格悪かったのか(笑)。

<※追記>
あと一つ、思い出したこと。
本書の中では、グレン・フライやドン・ヘンリーが、徹底的に悪者として書かれているわけではない。彼らの良いところも書かれている。その上で、こんなこともあんなこともあった、こんな状況でこんな風に言われたのでさすがに怒った、という感じで話が進められていく。
ある意味では、公平なように見えるが、しかし、「どうですか?ここまでされたら誰だって怒るでしょう?」的な、エクスキューズのようなものが透けて見えてしまうのも事実で、その辺りが、ややドン・フェルダーの人の良さ+あざとさのようにも思えてくる。
悪い人ではないのだろうし、ある意味では気の毒なんだろうけれど、やはり、あくまでこれはドン・フェルダー側の言い分に過ぎないよな?と読後に思ってしまうのは、そのせいだろうなと思う。

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