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2011年2月12日 (土曜日)

沈む日本を愛せますか? /内田 樹 高橋源一郎

沈む日本を愛せますか?
内田 樹・高橋 源一郎

雑誌SIGHT誌での連載対談をまとめた書籍。

麻生内閣の崩壊直前に始まり、民主の圧勝、民主の拙政、小沢問題、沖縄問題、鳩山辞任、民主の代表選の直前までの時期がまとめられています。(2009年3月~2010年9月)

しかし、この2年弱ほどのあまりの展開の速さと、民主のヘタれっぷりに、対談の内容もブレまくりというのが、読後の感想。まあ展開が速すぎるため、やむを得ないとは言え、読んでいて笑ってしまう。
いや、対談者たちは、「俺たちは何もブレていない」と言われるかもしれないが、民主大躍進後の、最初の鳩山会見の二人の誉めっぷりは、今の状況から省みると、かなり情けないというか、やはり笑ってしまいますよ。まあ、多くの人が民主を信じて投票をしたけれど、今日の凋落ぶりは、目を覆うばかりというのが現実ですしね。

対談の内容も、期待から失望へ、そしてそもそも、日本の政治システムというものへの限界へと話は移り、そもそも自民と何も変わらないはずの民主に期待を寄せること自体、無理があるという展開に。

うーん、まあ確かにもはや、自民党だから民主党だからという、政党自体を選択するしか選択肢のない選挙システム自体に無理があるという論旨は納得できるが、この状態はすぐには改善しないだろうとなると、読んでいて暗澹たる気分になってくる。

いくつか、なるほどな、と思った点もあるが、最も「そういやそうだな」と思ったのは、もはや日本がこの先、経済発展をするわけがない。そもそも人口も減り、右肩上がりの時代は終わり、ここからは各種の規模が下がっていくのが当たり前、という論旨ですね。下がっていくことを前提に、どう傷を少なく、被害を受ける人を減らす方向で下っていけるのか?を政策の基調にすべきではないか?という点、なるほどと思いました。
意外に多くのページで語られているのが、小沢一郎という人物が果たしてどういう人物なのか?という点。この切り口は新しいので、この部分だけを拾い読みしても、なかなかに考えさせられます。

政治と言葉の問題、日本という国の特殊性、アメリカの問題など、得るべき話も多いため、一読の価値はあります。ただ、それにしてもやはり、前半部の民主に寄せる期待は、今読むと滑稽を通り越して、悲しくなるなあ。みんなそんな風に期待してたのか.....。


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