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2011年2月21日 (月曜日)

神の子どもたちはみな踊る (新潮文庫)/村上 春樹

神の子どもたちはみな踊る (新潮文庫)
村上 春樹

個人的な読み返しモノ。

久しぶりに読みました。
私の村上本の読み方は、(1)新刊で買う→(2)大体1週間くらいで読む→(3)読み返しはしない→(4)数年後、文庫化される→(5)それがブックオフに並ぶ→(6)それがブックオフの100円コーナーに並ぶ→(7)買って読み返す。
というまどろっこしい読み返し方です。

新刊で買ったハードカバーの読み返しは、全くしません。「羊をめぐる~」からリアルタイムで買い続けているので、売るのも忍びなく、貸すと(多くの場合)返ってこないので(「ノルウェイの森」の上下巻もそれで無くなったなあ。買いなおしたけど)、いまだに本棚の一角が大変なことになっていますが、まあ仕方ない...。

さて、この読み直し方だと、100円コーナーに並ぶタイミングが、書籍によって千差万別なので、多くの書籍は再読するまでに数年掛かります(ブックオフには月に1~2回くらいしか行かないし)。そのため筋を完全に忘れているので、なかなか楽しめます。

元々、この方式にたどり着いたのは、海外への出張が多かった時期に、嵩張らず、現地で(多忙になり)読めなくても気にならず、読むとそれなりに楽しめて、さらに出張完了時点で現地の人に上げても喜ばれそうな書籍を探しにブックオフに行った折に、「そうか村上春樹なら海外の読者も居るしな」ということに気づいて以来の方式です。
海外出張が少なくなった最近でも、100円コーナーで村上本の文庫があると、ほいほいと買って、自宅に適当に積んでいます。

本書は、2000年2月にハードカバーが発売されていたので、かれこれ10年ぶりの再読です。一部「かえるくん~」のみ、別のアンソロジーに収録されていたのを再読しましたが(リライトされていたかも)、それ以外はまったく久しぶりです。
やはり今読んでも面白い。

(※2011年02月22日追記)
一つだけ思い出したことがある。この書籍が出たのは、まだ例の地震から5年しか経っていない時期だった。そのため、いま少し「お話」の世界に入っていきにくかったのだと思う。
あの地震とその後の日々では、心打たれることも確かにあったが、両手の震えがとまらないほどの怒りや悲しみの方に、負けてしまっていた時期だったと思う。

混乱に乗じることしか出来ない少数の人たちの愚かさや醜さを間近に見るたび、「家を失ったわけでも、家族を亡くしたわけでもない自分が、ここで怒ってはいけない、大声を出してはいけない」、と何度か自制する瞬間が確かにあった(今思い出しても、それでも腹が立つ)。
そういう意味では、5年という月日では、まだこの短編集には集中できなかったのだろうと、そんなことに思い当たった。もちろん、16年経っても、忘れていいことなんて、何一つないわけだが...。



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