« サックスに学ぶおいしいギター・フレーズ99+2 ジャズ編 ギタリストが思いつけない音の組み立て方 (CD付き) 加度 克紘/渡辺 具義 | トップページ | おすもうさん/高橋秀実 (たかはし・ひでみね) »

2011年2月15日 (火曜日)

メサイア 警備局特別公安五係/高殿 円

メサイア 警備局特別公安五係
高殿 円

駄目だ、まったくイケてない。

前作の「トッカン」が国税を徴収する世界を面白おかしく書き出した小説だっただけに、なかなか期待して新作を読み始めたが、全然駄目。

まず、(1)人物設定が誰もかれも薄っぺらい、それぞれの人物を評する記述が毎度毎度同じ切り口でコピペか?と思ってしまう。(2)近未来という位置づけながら舞台設定が貧弱。何故小説世界の中で軍縮という世界が各国の合意の下に成立したのか?の説明が不十分というか全く説明を放棄している。(3)殺しを専業とする部署ながら、その肝心の殺しの方法がスキだらけ。ブレーキが利かないようにフロアマットを巻き込んでおきましたって?、殺す相手もスパイなのに、それ気づかれて、そのまま車を乗り逃げされたら、どうやって後追いかけるつもりだったの?

どうしたものだろう? 「虐殺器官」などの、ありえないはずの世界を執拗に描き出している小説を読んだ後で、この小説を読むと、見劣りという言葉だけでは表現できないほどの、薄っぺらさに頭が来る。

「トッカン」でもまだ未熟な部分があったが(主人公の上司の暗い過去の理由。しかしその事故に周りの同情が過剰反応に見えてしまうのは、少し設定がおかしいのかな?と思ったが)、まあ修正可能な範囲と思っていた。
しかし、この小説ではそうした瑕疵レベルでは無いような、「なんだこれ?」というつまらなさに、本当にがっかりします。

少年少女向けの小説を長く書き続けたとは言え、こんなにプロットの弱い作品を出してしまうようでは、本当に駄目になってしまうよ。まあ、感想は人それぞれ。しかし、うーん、それにしてもなあ。


|

« サックスに学ぶおいしいギター・フレーズ99+2 ジャズ編 ギタリストが思いつけない音の組み立て方 (CD付き) 加度 克紘/渡辺 具義 | トップページ | おすもうさん/高橋秀実 (たかはし・ひでみね) »

読んだ本」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/25669/50879730

この記事へのトラックバック一覧です: メサイア 警備局特別公安五係/高殿 円:

« サックスに学ぶおいしいギター・フレーズ99+2 ジャズ編 ギタリストが思いつけない音の組み立て方 (CD付き) 加度 克紘/渡辺 具義 | トップページ | おすもうさん/高橋秀実 (たかはし・ひでみね) »