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2011年2月16日 (水曜日)

おすもうさん/高橋秀実 (たかはし・ひでみね)

おすもうさん
高橋秀実 (たかはし・ひでみね)

ドキュメンタリー作家(という位置づけでいいのかな?)高橋秀実氏の2010年10月発売の書籍。
今回のテーマは、丁度、話題満点の大相撲である。

個人的な話しながら、大相撲というものに、ずいぶん長い期間、違和感を感じている。最も胡散臭さを感じていたのは、横綱たちの妙に勿体ぶった(その割りに中身の無い)話しぶりである。
また彼らが何故か(私に言わせれば根拠も無く)、人格者であるかのような扱いや、そうした世の中での位置づけをされていることに、見ていてイライラさせられることが多かった。
(余談ながら、だからと言って、朝青龍のことも好きにはなれない。まあ純粋なんでしょうが、あそこまで大人気ないと、別の意味でイライラしてしまう)

さて、我々日本人が、子供の頃から慣れ親しんでいる大相撲というもの。そもそも何故国技なんだろう?いつからそう決まったのだろう?本当に国技なんだろうか?何故「待った」があるのか?などなど、考え出すとおかしなことが一杯あるはずです。そして、そうしたあやふやな中に、精神性のようなものが出てくることで、なんだか分かったような、よく分からないような、不思議な世界観を醸し出しています。

本書では、そうした「分かったつもり」でいることも含めて、一度、率直な視点から「大相撲」というものを、隅から隅まで洗いなおした内容です。
相撲好きならば、読んでいくうちに、相撲の化けの皮が剥がされたように感じて、腹を立ててしまうかもしれません。ただ、そういう意味では非常に面白く、私のように、大相撲自体に「胡散臭さ」をずっと持っていた身としては、「アハハ、やっぱりね」という話も満載です。とにかく面白い。

大相撲ファンも、そうでないアンチ寄りのファンも、是非一読を。


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受信: 2011年2月17日 (木曜日) 00時37分

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