« Stash 対訳の解説その2 | トップページ | ステレオデジタルアンプ RSDA302P »

2011年1月23日 (日曜日)

その科学が成功を決める  リチャード・ワイズマン

その科学が成功を決める
リチャード・ワイズマン

2010年01月発売なので、丁度1年前に出た書籍。
啓蒙書に書かれる精神論や方法論の類を、果たして本当にそれが正しいのか?、数々の論文やデータを使って検証していく。

論文やデータの中には、何故そういう結果になるのかが仮説のものもあるが、どういった条件でどういったテストをしたのかを詳細に書き出しているので、説得力があり、大変面白い。目次は以下の通り。


実験I 「自己啓発」はあなたを不幸にする!
「自己啓発」を実践している人は、何もしない人より幸福度が低いという衝撃のデータ
実験II 「面接マニュアル」は役立たずだった!
「ヘマをしたほうが好感度がアップする」という米デューク大学の大規模調査
実験III イメージトレーニングは逆効果
ペンシルヴェニア大学研究室発「プラス思考が人生を暗くする!」
実験IV 間違いだらけの想像力向上ノウハウ
オランダでの研究成果「暗示をかけるだけで人は創造的になれる」
実験V 婚活サイトに騙されるな
ノースウェスタン大学発「大勢にモテようとする女は敬遠される」
実験VI ストレス解消法のウソ
アイオワ州立大の研究では「カラオケは逆効果」
実験VII 離婚の危機に瀕しているあなたに
「夫婦間の話し合いは効果なし」ワシントン大学調査が下した冷徹な事実
実験VIII 決断力の罠
「集団で行う意思決定はリスクが高い」というMITの実験結果
実験IX 「褒める教育」の落とし穴
コロンビア大学発「ホメられて育った子どもは失敗を極度に恐れるようになる」
実験X 心理テストの虚と実
アテにならないこれだけの科学的根拠


目次だけを眺めていると、なんとも怪しげな書籍に見えるのだが、例えば実験1の中では、以下の研究結果が語られている。
○マイナス思考を抑制しようとすると、人はかえってその考えにとり憑かれてしまう
○宝くじに当たった人は、幸せではなかった
○人間の幸福感のおよそ50パーセントは遺伝で決まっていて、変えることができない

一見、「それはそうだろう」という研究結果と、「あれ?」という研究結果が並んでいる。実際、この書籍は読んでいても、その2つの感情が交互に訪れて、読んでいて非常に刺激がある。
原書の原題は「.59 Seconds, Think a little, Change a lot」。
少し考え方を変えることで、その後のあり方を大きく変化させようという書籍であり、実際、いろいろとモノの見方、考え方が変わってくる書籍だ。
出版後、1年経過しているけれど、面白いのでお勧め。

なお、本書に関しては多くの書評がネット上で見られます。1年前の書籍ながらも、評価も高く示唆にとんだ意見が多いので、興味のある方はそちら方面でも探ってみてください。


|

« Stash 対訳の解説その2 | トップページ | ステレオデジタルアンプ RSDA302P »

読んだ本」カテゴリの記事

コメント

これはおもしろそうな本ですね。
目次を見ると「え、それ否定しちゃうの?」と思ってしまうことばかりで、より内容に興味が沸きます。
相変わらず積読増えていますが(苦笑)、図書館で借りて読んでみます。
図書館のいいところは、期限がつくのでわりに読了するところ。
購入した本ほど読むのが後回しになっている現状です。

投稿: まゆ | 2011年1月24日 (月曜日) 22時52分

まゆさん

どうもです。なかなか面白かったですよ。昨今の自己啓発本の明らかな間違いもチラホラあって、あ~そうだったんだ~と、納得したり、信じてたことが否定されてがっかりしたり(笑)。

まあこの本の中でも、「理由は分からないけど、そういう結果が出ている」というスタンスのものもあるので、まだまだ研究の余地はあるということですね。図書館にも置いてあると思います。また読んだら感想をよろしくお願いします。

投稿: asaden | 2011年1月25日 (火曜日) 18時17分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/25669/50666808

この記事へのトラックバック一覧です: その科学が成功を決める  リチャード・ワイズマン:

« Stash 対訳の解説その2 | トップページ | ステレオデジタルアンプ RSDA302P »