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2011年1月17日 (月曜日)

Ghost By Phish 対訳の解説

Ghost By Phish 対訳の解説

アルバムの歌詞が、やや謎めいた要素を残しながらも、意味を帯び始めたのはこのアルバム辺りではないでしょうか?(「意味を帯び始めた」というのはちょっと変な言い方ですね。でも、いわゆる普通の歌っぽくなってきたという意味です)。

アルバムタイトルは「The Story Of Ghost」だったので、タイトルチューンとはいえませんが、曲中にこのアルバムタイトルの一節が出てくるので、まあ、ほぼタイトルチューンでしょう。文章としては難しくないけれど、全体的に謎めいているので、まずこの曲を訳しました。

(of whom I'd never boast)

「彼について自慢をしたことはなかった」が大意ですね。まあ「自慢」という訳語も変なので、ここは「吹聴して」としましたが、人によっては、こっちの言葉の方が不自然かな?そういえば、あまり日常的には聞かなくなりましたね、「吹聴」という言葉。

(But this was my big secret/how I get ahead)

「でもこれは僕の最大の秘密/どうやって頭一つ抜け出したか」が大意です。ここは、「ゴーストと知り合いになって話をしたこと」を抜きん出たこととしています。ある種の特権階級のように考えているのでしょうか。面白い感覚です。

(I'd call him instead)

今回、一番の悩みどころ。「それどころかむしろ、僕が彼を呼び出していた」が大意です。ただこのcall、電話をかけるという意味もありますし、実際少し後で、電話という単語が出てきます。ここではとりあえず、「呼び出した」としています。

(His answer came in actions/He never spoke a word)

難しい。「彼の答えは行動としてやってくる/彼は一言も話さない」。うーん、一言も話さないゴーストと、どうやって電話で話をするのか?電話をかける(あるいは呼び出す)と、彼が目の前に現れるという意味でしょうか?
ここはよく分からない。言葉のままに訳します。

(I guess I just stopped needing him as much as once before)

「以前のように(彼を必要としていた頃と同じくらいには)、僕は彼を必要としなくなったのだろう」。どこか達観していますね。子供には見えるけれど、大人には見えないという、不可思議な生き物の話を思いださえる一行です。

(He's waiting in the wind and rain/I simply haven't looked)

「彼は雨風の中で待っている/僕には単に見えていないだけ」。不思議な曲ですね。前の部分ともつながりますが、そうした超常現象のようなものを必要としなくなった結果、そういったものが見えなくなったと言いながらも、彼の存在は否定していませんね。ただ、僕には見えていない(見えなくなった)だけ、と言っています。

分かりやすいけれど、なんとも不思議な歌です。


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