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2010年12月 8日 (水曜日)

メイキング・オブ・ダブル・ファンタジー ジョン・レノン最後のメッセージ

メイキング・オブ・ダブル・ファンタジー ジョン・レノン最後のメッセージ
ケン・シャープ

今日はジョン・レノンの命日ですね。
死後の発売ながら、生前に完成した最後のアルバム、ダブル・ファンタジーの制作過程を関係者へのインタビューで構成した書籍。
ずっと以前、チープ・トリックのインタビューで、このアルバムに関わりながら、録音した曲がボツになった話が少しだけ触れられていて、「ん?どういうこと」と気になってはおりました。
その後、Anthologyの発売時に、チープトリック版のI'm Losing Youが初めて公開され、なるほど確かに、リック・ニールセンの怒りもわからないではないな、という仕上がり具合。チープトリック版のワイルドさを、ごっそり削り取って、そのまま音をなぞったようなのが正規版の演奏ですね。
で、そもそも、どういう経緯で彼らに声が掛かり、何曲が録音されたのか?録音時の様子はどんなだったのか?という長年の疑問が、この本で解消しました。
(元々は、ドラマーのバン・E・カルロスに声が掛かり、その後、リック・ニールセンにも声が掛かった。I'm Losing Youの演奏はバンドでの演奏で録音。I'm Losing YouとI'm Moving Onを担当。Cold Turkeyをイメージしながら演奏した。後にBorrowed Timeの演奏でも声が掛かったが、ツアー後にスタジオを訪れたときには、すでに十分なテイクを取ったからと言われ、演奏は実現しなかったなどなど)
キングクリムゾンのベーシスト、トニー・レヴィンが、「自分にこのアルバムが任されていたら、このメンバー(チープトリックバージョン)でアルバム1枚を作っただろう」という彼の発言が、すべてを物語っているような気がします。

DOUBLE FANTASY 'STRIPPED DOWN'
JOHN LENNON

ついでなので。やたらと評判の悪いDOUBLE FANTASY 'STRIPPED DOWN'アルバム。
個人的には面白く聞けましたが、まあ、評判が悪いのもわからないではない。結局、ジョン・レノンの歌のうまさが再確認は出来るけれど、アルバムのプロダクションとしては、没個性な演奏であったことを悲しくも思い出させられるアルバムです。いくつかのテイクはすでに発表済みですし、大きな発見はないです。でも、やはり歌がうまい。アンソロジーでも痛感しましたが、ジョン・レノンは本当に歌が上手かったんだなあと、感じさせられます。

言ってもしょうがないことだけど、死んで欲しくなかった。あんな事故に巻き込まれなければ、トニー・レヴィンの望むような小編成のアルバムも作れただろうし、ワールドツアーもあっただろうし。


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