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2010年12月29日 (水曜日)

ピンポンさん

ピンポンさん
城島 充

年内に、あと何冊か本を読んでおきたかったので、少し集中して本を読んでおこう。

卓球選手として、世界的に著名な萩村伊智朗の生涯をつづった伝記本(2007年07月出版)。
天才的な才能と、常人を超える練習量によって世界の頂点まで上り詰めた一人の卓球選手と、彼を支えた小さな卓球場の女性支配人を中心に本書の話は進む。
選手としての引退後も、数年、数十年先を見据えながら、ただ卓球界の発展のために突き進んだ人生。重い病にかかりながらも、最後の瞬間まで、卓球のためだけに世界中を駆け回っていた姿に胸が痛くなる。病に倒れることなく、その後も生き続けていたなら、きっとオリンピック関連の世界的に重要なメンバーになっていただろう。(94年に62歳で他界)

また、本書中に出てくる荻村氏の書き残した文章や、言葉たちを読むと、この人の頭の回転の速さと文章力に驚かされる。
萩村氏が卓球場の女性支配人に送った長文詩の最初の3行です。

天界からこの蒼い惑星の
いちばんあたたかく緑なる点を探すと
武蔵野卓球場がみつかるかもしれない

ただ、ここまでスポーツ界に果たした功績の大きい偉人でありながら、日本国内では、あまり一般人にはその名前になじみがない。実際、WikiPediaの記述が淡々と荻村氏の果たした実績のみを記しているが、まさに国内からは忘れられたかのような評価でもある。人間としての生前のアクの強さゆえに、おそらくは多くの敵を、今も残してしまっているのだろう。それにしてもこの書籍、内容は良いが、ほとんど話題になっていない。つまりは今もそういうことなのだろう。

萩村伊智朗WikiPedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8D%BB%E6%9D%91%E4%BC%8A%E6%99%BA%E6%9C%97



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