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2010年12月31日 (金曜日)

Grateful Dead(グレイトフル・デッド)の3枚 (その3)

Grateful Dead(グレイトフル・デッド)の3枚 (その3)

さて、3枚目のお勧めです。ここでは初期の名盤として誉れ高い2枚、"Live/Dead""American Beauty"の間に発売された"Workingman's Dead "をお勧めしておきます。
このアルバムをお勧めする理由は、ここまでのお勧めではまったく顔を見せなかったブルージーでフォーキーなグレイトフル・デッドを確認しておいて欲しいからです。

またオープニングチューンのUncle John's Bandという曲は、お勧め「その2」で紹介した2枚組みのライブアルバム"Nightfall of Diamonds"の中でも、重要な役割を演じている曲です。この曲の変遷も合わせて比較してもらえればと思います。

この"Workingman's Dead "アルバム、1970年の発売で、世間ではCSNのファーストアルバムと、少しだけ時期が重なります。ただ、あちらのアルバムの流暢なハーモニーに比べると、グレイトフル・デッドのハーモニーはもう少し、崩れたというか、ラフな感じのハーモニーです。その荒削り具合を楽しんでいただければと思います。この時期は、73年に亡くなったピッグペンの影響が強く出ています。"Live/Dead""American Beauty"のような、初期の名盤に入る前の、足がかりのようになってくれるアルバムです。

さて、ここまで3枚をお勧めしましたが、お勧め「その3」については、かなり考えました。実際、グレイトフル・デッドの活動内容には実にいろいろな要素があるのです。
せっかくなので、お勧めの候補にと考えたアルバムと、それぞれのお勧めポイントを簡単に記します。

American Beauty:これはグレイトフル・デッドを聞き続けていれば、いつでも何らかの形で話題に出てくるアルバムです。ここではあえてお勧めしませんでしたが名盤です。難を言えば、まとまり過ぎているため、やや聞き流してしまいがちということかな。

Europe '72:72年のヨーロッパツアーからの音源をまとめたもの。LPアルバムの時代には3枚組み(Side.A~F)で出されました。ただ、ライブの臨場感はほとんどありません。客席の気配は巧妙に消されています。そのため黙って聞いているとスタジオ盤のように感じさせられます。いろんな曲がいっぱい入っているという点では聞き応えはあるのですが、とにかく長いために、お勧め「その3」としては外しました。

Blues for Allah:75年の休業期間中に作られたアルバム。このバンドとしては珍しいことに構想期間があったため、曲の構成がかなり練り上げられたものが多いアルバムです。後半に収録されたタイトルナンバーがやや退屈なため、お勧め「その3」としては外しました。しかし、アルバム最初の3曲は必聴です。(意外なことにインスト演奏が非常に少ないバンドです。その数少ないインストナンバーです)

In the Dark:87年のメガヒットアルバム。後期の代表アルバム。今聞くと、そこまで売れるほどのアルバムだったのだろうか?と思う反面、グレイトフル・デッドというバンドでしか出せない各曲の個性が面白いアルバムです。

Hundred Year Hall:72年のヨーロッパツアーから、ドイツ公演を収めたライブ編集盤。CD2枚組み。Europe'72のアルバムと比較して聞くと、音の持つ不思議な暗さと楽曲のまとまりが面白い。

Fallout from the Phil Zone:ベーシスト、Phil Lesh(フィル・レッシュ)が選曲したライブコンピ。かなりクセのある選曲ながら、かなり楽しいアルバム。そして濃い内容です。

So Many Roads:グレイトフル・デッドの研究家達(と呼んでもいいだろう)による編集盤。CD5枚組みセットだが、スタジオのアウトテイクなども含むため希少な編集盤。5枚という広い間口を設けたにもかかわらず、意外に聴きやすい。(Disk.3なんてドライブ向けです)

Postcards of the Hanging:グレイトフル・デッドがライブで演奏したBob Dylan(ボブ・ディラン)のカバー曲を集めた編集盤。ライブ編集盤の"Dylan & Dead"よりも、こちらの方が、ディランに忠実なような気がします。ただしボブ・ディランはこの"Postcards of the Hanging"アルバムには登場しません。

Steppin' Out with the Grateful Dead:72年のヨーロッパ公演から、イギリス公演を編集したライブ盤。CD4枚組み。いわばEurope'72の拡張盤だが、こちらの方がひとつのショーのように編集されているので、聴いていて楽しい。

Fillmore West 1969:"Live/Dead"の元音源である69年2月27日~3月2日までの4公演をCD3枚にまとめ直したライブ盤。いわば"Live/Dead"の拡張版だが、こちらの方が当時のセットリストに忠実。なお、4日間の公演を完全に収録したCD10枚組みセットの完全版も発売されたが、こちらは全世界1万セット限定発売で、すでに完売のため、入手はかなり難しい。

To Terrapin: Hartford 77:77年の名演をCD3枚にまとめたもの。77年のライブ演奏に外れはないため、押さえておいて損はないです。

なお、グレイトフル・デッドのライブ音源については、これ以外に、Dick's Picksシリーズ(全36巻)や、Road Tripシリーズ(現在も発売中)、DownLoadシリーズ(全12巻)など、決して計画的とは言い難い発売状態で、あれもこれも出ていますが、いずれも本家のオフィシャルサイトからの購入が基本となります。
ただ、Dick's Picksシリーズのみ、初期の数枚がRhinoから販売された経緯があり、比較的安い価格で、大手レコードショップやAmazonなどで取り扱われている場合があります。入手しやすいものから手に入れて、その後、全てを揃えるか?を各自で判断してください。

また、ここでは説明を割愛しますが、グレイトフル・デッドのライブ音源は良質のサウンドボード音源が仲間内で積極的に(そしてかなり大掛かりに)やり取りされています。そちら方面も興味のある方は探ってください。詳細は語りませんが、この辺りで活発にやり取りされています。

さらに、コンピュータでのストリーム再生で大丈夫という方は、Internet Archieveサイトで、ほぼすべてのショーのすべてのサウンドボード音源が再生可能です。もちろん無料ですし、バンドも公認しています。 Internet Archieveサイトはこちら

では、皆さん、良いお年を。


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コメント

アサデンさん、おもしろい話をありがとう。
楽しんでます。

投稿: ken | 2011年1月 2日 (日曜日) 16時25分

けんさん

読んでいただいてありがとうございます。Grateful Deadの音楽も、一時に比べると需要は減ってきているのかなあ~と思います。でもまあ、この先残り続けるものでしょうから、気長に死ぬまで聞き続けていこうとは思いますが。

投稿: asaden | 2011年1月 2日 (日曜日) 19時53分

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