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2010年12月17日 (金曜日)

Black Dub その3というか、ニール・ヤングの"Le Noise"について

Black Dub その3というか、Neil Youngの"Le Noise"について

さて、しつこくBlack Dubを聞き続けていますが、その中でふと思い出させられたのが、このアルバム。ニール・ヤングの"le noise"アルバム。
もうですね、発売当初、ラノワのプロデュースということで、期待十分で聞きましたよ。聞いていきなりの感想は、「あ~、オッサン、やっちゃったなあ」です。ベタな感想ですいません。
で、2回通しで聞いて、そのまま記憶の隅に置き去りにしておりました。はい、ホントにすいません。

ところが、今回のBlack Dub名義のYouTube動画の中で、ラノワが一人で演奏するインストナンバーがありますが、あれを見ているうちに、このニール・ヤングのアルバムをふと思い出したのです。案外というか、この2枚、猛烈に繋がってるんじゃないの?ということですね。で、この”Le Noise”アルバムですが、YouTubeに公式チャンネルがありまして、メイキングも含めて動画が大量に上がっているので、この辺を整理しながら、本当に「オッサンがやっちまった」アルバムなのかを、自分の中で整理したいと思います。

公式チャンネルはこちら。
http://www.youtube.com/neilyoungchannel

メイキング動画の中で、「これ、オーバーダビングしてないからね」という発言に、「おいおい、ホントかよ?」と思いましたが、確かにこれをオーバーダビングで、シコシコと作るのであれば、そこにニール・ヤングは不要でしょう。アルバムのテーマとして、まずニール・ヤングがあり、方法論として「ノーオーバーダビング」が閃いた時点で、このアルバムはほとんど完成しています。そして、そう考えあわせてみると、このアルバムの仕上がりは、実は意外なことに完成度が高いように思われます。
つまり、ニールヤング&ノーオーバーダビングという目的に向かって、全てがキレイに向きを合わせていると思えるのです。まあもちろん、これを「男二人、壮絶な一騎打ち勝負」と見るか、「オッサン二人、やりたい放題の密室芸」と見るかによって、評価は分かれるのでしょうが....。

と、ここまで考えてみると、一見、良く似たギター音が入ったBlack Dubのアルバムと、Le Noiseアルバム。よくよく聞き比べてみると、Black Dubアルバムのラノワのギターの音は、曲の間中、確かに鳴り響いてはいますが、その音色や形を変えることはありません。バッキングの間もソロの間も、むしろ音色を変えないことに細心の注意がされているように思えてきます。
それに対し、Le Noiseアルバムでは、曲の間中、鳴り響くギターの音が一定であることはありません。少なくとも何かしらの変化を予感させ続けています。互いの繰り出す技に、それぞれがリアルタイムに反応するということに重点を置いたため、まったくこの2つのアルバムは違う方向を向いています。(長々と書いた割りに、平凡な結論ですね。すいません)
でもこのLe Noiseアルバム、ただのノイズアルバムで片付けちゃあ駄目ですね。そこにはリスナーの顔色や反応を伺うような、あざとさが全くありません。当たり前ですが、本人たちはかなり真っ正直にこのアルバムを作り上げています。

今、個人的な夢想は、このアルバムを再現するショーが行われたら、どうなるのかな?ということです。舞台半分に、エフェクタラックとアンプに囲まれたニールサイド、その反対側に、ミキシングボードを中心に機材に囲まれたラノワサイド。まあ、そんな1回1回が真剣勝負みたいな、神経が磨り減るショーは二人ともしないだろうけど、もしも大人の事情でそんなショーが実現したら、見てみたいなあ。
当然、「曲が完全に終わって、俺が合図するまで拍手はするなよ!、曲中の歓声も口笛も禁止だからな」で、ピリピリした雰囲気でお願いしたいです。場所はそうだな、戦いの本拠地、国技館センターステージを希望で。

<おまけ>
そもそも、なんでこのフランス語(?)みたいなアルバムタイトルなの?と思っていましたが、どうやら、ラノワ(Lanois)とノイズ(noise)を駄洒落で繋いだだけだそうです。なんだって?親父ギャグなの、このタイトル.....。
まあ、このアルバムの中でラノワの位置づけが、いかに重要であったかを知らせるエピソードとして前向きに捕らえておきましょうか。ハハハ(苦笑)。

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コメント

ギターサウンドに注目しながら、二つのアルバムを比較した考察、おもしろいです。
楽しく読ませてもらいました。
僕はニールの声が苦手なのですが、こういうサウンドになるとだいぶ聴けるのです(笑)
僕は新譜、気に入ってます。

「壮絶な一騎打ち勝負」か「密室芸」か?
ちなみに「Noise」はフランス語では「ケンカ」という意味です(だったら前者なのかな)。
邦題の「ル・ノイズ」はダメですね。
ちゃんと「ルノワ」と仏語発音にしないと(たぶんLanoisの英語発音も「ルノワ」に近い感じ?)、そのダジャレが活きないですからね(笑)

投稿: アキ | 2010年12月17日 (金曜日) 01時57分

>>アキさん

Neilの声は駄目なんだ、という人、結構おられますよね。私は13歳の頃に、当時新譜だったComes A Timeをジャケ買いしてから、あのオジさんのアルバムは買い続けております。かれこれ30年以上なので、「さすがにこれは」とか、「おいおい、ちょっと待てよ」というアルバムだったのは、ちょっと数えただけでも10枚を超えそうな感じですが、まあ腐れ縁のように、オジさんが死んでしまうまで聞くことになりそうです。しかし、オジさん、死ぬ気配ないですね。ここ数年は動作もロボットみたいだし。

投稿: asaden | 2010年12月17日 (金曜日) 10時19分

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