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2006年10月18日 (水曜日)

コルシア書店の仲間たち

須賀敦子という人は、大変な才能の持ち主だったなと、いまさらながら、気付かされる一冊。

なぜだか分からないが、新婚旅行中にこの本をずっと、読んでいた。10年ぶりに改めて読み返し、この本の中には、友人の死と別れ、自分ひとりだけで最後は抱えていかざるを得ない孤独についてだけしか、書かれていないことに気づき、10年間、手元にありながら、ただの一度も開こうと思わなかった訳に、思い至った。
ただ、作者は孤独を恐れてはいなし、友人の死を悲しみこそすれ、それはひとつの区切りであるかのように、生前の彼らの姿を、実に大切に語っている。たぶん、これほど優雅で上品な、そして美しい日本語を語る人は、この先出てこないだろう。


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