2016年2月11日 (木曜日)

最近買った音楽関連の書籍・雑誌

○Soul Power Instruments エフェクターの設計と製作
齋藤和徳

電気系は異様に弱いので、エフェクタの教科書的なものが欲しくて購入。寝床の中で教科書代わりに読んでますが、やはり苦手意識が強すぎるのか、あっという間に寝てしまいます(そういう意味ではまさに教科書的)。スラスラ読めるようになりたい。

○プレイヤー 2016年 02 月号 [雑誌]

斉藤さんの新しいシグネチャーについて、細かくインタビューで語られているので、資料として購入。J-45の試作に比べるとあっさりと製品版まで来たように思えます。一本欲しいけど高いなあ。

○野村義男の“足の踏み場もない"エフェクター・コレクション

ヨッチャンのコレクター魂が炸裂した書籍の第二弾。個人的には第一弾のギター本の方が楽しかったけれど、これはこれでさすがのラインナップ。

○東京大学のアルバート・アイラー―東大ジャズ講義録・歴史編 (文春文庫)
菊地 成孔

文庫で出た折に購入して、あまりにも面白かったのでそのまま友人の差し上げたけど、最近、読み返したくなって再購入。結構前の書籍ですが、ジャズの歴史なので、内容が古びることはなく、読むたびに発見ありです。

○レッド・スペシャル・メカニズム クイーンと世界をロックさせた手作りギターの物語
ブライアン・メイ

洋書の時に買おうか?と悩んでいたら、いつの間にか翻訳本が登場。訳も的確なので楽しく読めました。ファンならば「ええ?」「まさか?」という発見の連続。本の薄さの割に高いけど、クイーンファンなら買っておくべき一冊。個人的には「0フレット」「フローティング状態でアームダウンすれば1オクターブは楽に下がってきちんと戻る」「フレットは一度も打ち替えてない」などなど、驚きと発見の連続です。ブライアン・メイモデルのギターが欲しくなります。


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2014年5月31日 (土曜日)

Beatles gear [新装・改訂版] 写真でたどるビートルズと楽器・機材の物語1956~1970 アンディ・バビアック

Beatles gear [新装・改訂版] 写真でたどるビートルズと楽器・機材の物語1956~1970
アンディ・バビアック

タイトルどおりの作りで、おそらく購入しても期待を裏切ることはないでしょう。

個人的に気になったのは以下の3点です。

1)ビートルズの史実に沿って、その時期ごとに登場した楽器を紹介しているという流れのため、個々の楽器の変遷を追うのが少し面倒です。例えば楽器によっては何度か改造されたものがありますが(Johnの初期のリッケン325、Paulのヴァイオリンベースの改造後など)、その途中の画像が全く見当たらなかったり、小さな白黒写真だけだったりで、レプリカでも良いから大きなカラー写真で途中の画像も載せられなかったのかな?と思います。

2)何故だか、楽器の紹介が素っ気ないものがチラホラあります。例えば最後期に使われたGibson J-200などは、ビートルズが使用している写真ではなく、ギブソン社のカタログの小さな小さな白黒写真が5センチ四方くらいで載っているだけです。

3)該当の写真を載せずに、文字だけで説明しようとしていることが多々あります。例えば、「スタジオでポールがXXを抱え、その後ろにXXのアンプが見える~」風の文章が各所にあるのですが、何故か、その(作者が見ている)写真が本書には載っていません。インターネットなどで調べて、おそらくこの写真だろうなと簡単に見つかるものもあるので、版権で載せられなかったとは少し考えにくいのですが、その辺り、少し不親切な構成だなと思います。

そういう意味では、以前に日本人が作成した「ビートルズ・イクイップメント・ストーリー」という書籍の方が、個々の楽器に焦点を当てていて、それぞれの変遷がそのページで完結しているので、副読本として脇に置いていると、本書のストレスが若干軽減されます。

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2014年4月29日 (火曜日)

Chord Chemistry Greene, Ted

Chord Chemistry
Greene, Ted

難しいの一言。
Ed Bickertのコードワークの素晴らしさに刺激されて、実践的なコード本を探してみたけれど、和書ではほとんど全滅かな。どれもただのコード本で、そのコードの使い所や代替法などの話はちらりと書いてあるだけで、全体の9割くらいがコードダイアグラムが載っただけの本ばかり。

仕方が無いので、英語の書籍に手を延ばし、Amazonで評判の良いこの本を買ってみました。
まず内容としては、Key=AとEのコードが延々と(手書きのダイアグラムで)続きます(AとE以外のコードはそれぞれを上げたり下げたり各自でせよ、とのことです)。とにかくそれをどう使うのか以前に、同じ名前のコードにどれだけの種類があるのかを、実践的に見せてくれるのですが、いやいやこれは厳しい上に退屈だ(しかも難しい押さえ方のオンパレードで指が痛い)。

とにかく本書の中で何度も「辛抱強く」という言葉が使われるが、確かにこれは途中で投げ出す人が続出だろうな、という内容。でも、後半で「これは理論的な話じゃないんだけれど」という感じで始まる、実践的な(筆者の体験から学んだ)あれこれのコードの使い方には多くの発見があります(ディミニッシュの経過感を高めるために、同じコードフォームのまま3フレットずつ上がっていけ、とか)。

読みこむほどに発見があるのですが、「困ったな、こういう時にはどういうコードを充てようかな?」という時には、実践的な索引が付いているわけではないので、あんまり役に立ってくれなかったりします。(そもそも、本書の中に書いてないことを探しているかもしれないし)

平易な英文なので、そこそこ読める人であれば色々と発見があると思います。ただ、本当に重要なことも「さらりと」書いてあるだけなので、「あれ、本当にそれだけなの?あれれ?」という驚きで、何度も英語の辞書を引き直すことになるでしょう。オススメはしにくいけれど、確かに良書です。


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Pure Desmond ポール・デスモンド

Pure Desmond
ポール・デスモンド(Paul Desmond)

今回のオススメはサックスプレイヤーのポール・デスモンドのアルバムですが、その前に一曲、YouTubeで聞いてみましょう。
Ed Bickert Trio - Street Of Dreams

すごいですよね?テレキャスターでこんな音出るの? 何、このコードワーク中心のバッキング?
見ていても「ハテナ?」の連続です。とにかくすごい演奏です。
Ed Bickert、カナダのギタリストで、YouTubeにはあと数曲、トリオでの貴重な演奏が見れるので、興味を持った方はそちらもどんどん見てください。

さて、すでにリタイア済みで、過去の演奏音源もどんどん入手が困難になっていますが、とにかく入手が簡単な上に、出しゃばらない名人級の演奏が聞けるということで、このCDがオススメです。
Paul Desmondのリーダー作品ながら、Ed Bickertの至福の演奏がたっぷり聞けます。

ついでにもう一曲だけ。こちらは音声のみ。女性ジャズ・ボーカリスト、Rosemary Clooneyのアルバムにも何枚かEd Bickertは参加していて、必ずアルバムの中で数曲、ギター伴奏だけのバラード曲が収録されているのですが、特にこの曲の演奏は素晴らしい。ぼんやり聞いていると「エレピ?あれ、もしかしてギター?ギターでこんな伴奏出来るの?ええ?」となります。


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Barney Kessel Guitar: A Step-by-Step Breakdown of His Guitar Styles and Techniques (Guitar Signature Licks)

Barney Kessel Guitar: A Step-by-Step Breakdown of His Guitar Styles and Techniques (Guitar Signature Licks)

2014年の今の時代に、Barney Kesselの教則本に需要があるのか?という疑問はさておき、なんとなく聴きこんでいるうちに弾きたくなったので、買ってみました。
収録されているタブ譜は、初期の3作品からが中心で、そこから11曲。残りはPoll Winner名義の3作品から1曲ずつの3曲で、全14曲収録。

一応、全曲ギター部分が完全にタブ譜になっているので、オリジナル作品さえ手元に揃えられれば、付属CDについては不要です(個人的には全く聞いてないので、演奏の再現度やCDの使い勝手は不明です)。

オリジナル作品の揃え方としては、初期の4作品が2CDに収まった「First Four Albums」がオススメ。
Poll Winner名義のアルバムは、3曲のためにアルバム3枚も買うのは不経済なので、MP3の1曲ずつの購入がオススメです。まあ 1枚目のThe Poll Winners はギタートリオの名盤なので、買っても損はないですが。

タブ譜としては全く問題なく使えます。内容は「地味に難しい」の一言です。本当にこの人の演奏は地味に難しいです。


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Bob Brozman's Bottleneck Blues Guitar (Acoustic Masters Series)

Bob Brozman's Bottleneck Blues Guitar (Acoustic Masters Series)

昨年の4月に亡くなられたBob Brozmanの教則本。ご本人による解説音声と演奏がCDでたっぷり聞けます。

ギターのチューニングはオープンGのみなので、Key=Gのブルースのみの奏法解説です。一応、ボトルネック奏法が中心の説明だけど、右手の特殊奏法の解説もあるので、これまでいい加減にやっていた右手の奏法も見直すことが可能。小さなヒントや、簡単なフレーズがすべてタブ譜付きで解説されていて、教則本側にも音声解説とほぼ同内容の説明文があるので、「何を解説しているか分からない。音声解説なんて聞き取れないよ」という人にも使える内容です。

一番最後に、デモンストレーション的に、3分程度の曲が演奏されていて(この曲もタブ譜になっています)、そこで本書の中で解説されたほとんど全ての技が出てくるので、その曲が弾ければこの本の目的は達成という感じです。

全体的に簡単な内容だけれど、一つ一つの音を丁寧に出すように心がけていると、意外な発見があります。
またCDの時間(74分)いっぱいまで収録されていて、音声解説もタブ譜も非常に丁寧に作られています。これは良書です。

ただ1点だけ、この本には問題があって、CD収録音声のチューニングが、440hzになっていないのです。
CDの最初の方のチューニングで、「さあみんなこの音に合わせて」というチューニングがかなり低い。おそらくは430~432hz辺りのチューニングで、その点だけ注意が必要です。

本人による解説本って、ミュージシャンによっては、途中からかなりいい加減な説明が増えてきて、あるページから細かい説明もなしに急に難しくなるというのが、あれこれありますが、この本はとても丁寧です。
Bob Brozmanの人柄が感じられる良書です。きっと、いい人だったんだろうな。


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audio-technica コンパクトスピーカー(防水タイプ)

audio-technica コンパクトスピーカー(防水タイプ)

風呂場用の防水スピーカーとして購入。主にHuluのテレビ映画を風呂場で見ています。

予想より小さいです。iPhoneでちょうど良いくらいのサイズ。表面のビニール面が「いつ破れるだろう?」とヒヤヒヤしながら使うので、几帳面な人にはちょっとおすすめしにくいくらい、チープな作りに見えます。
まあ価格も安いものなので、数ヶ月使えればいいかな?という用途で購入しましょう。風呂場で音楽が聞けたり映像が見れるのは、なかなか快適です。

この製品のいいところは、電池が入ってなくても鳴らすことが可能という1点。また電池も意外に長持ちします。何社かから同様の製品が出ていますが、表面のビニール面の耐久性には違いがないだろうから、こうした電池や使い勝手で有効な点では、さすがにaudio-technicaですね。値段的にもこの製品がいいでしょう。


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プラチナ万年筆 プレジール万年筆0.3細字

プラチナ万年筆 プレジール万年筆0.3細字

万年筆を使う用途って、人によって様々なので、一概には言えないけれど、「とにかく大量に文字を書く用事があって、手の負担を少なくする目的で使う」という目的であれば、確かに万年筆は楽ですね。

ただし万年筆にはいくつか問題があって、
(1)字が太くなる。
(2)文字が乾きにくい。
(3)携帯時に蓋が取れたら悲惨。
(4)用紙によっては裏写りがひどい場合がある。
この辺りでしょうか。

とにかくこの製品、安い割に、ペン先が柔らかくて妙な引っ掛かりが感じられないのが良いです。
問題があるとすれば、
(a)0.3mmの割に太い(0.5mm以上ある)。
(b)書き出しで書けない時がある(特に横棒での書き出し時に)。
この2点だけです。

まあプラチナ萬年筆には更に安い(たったの200円) 万年筆プレピー というのもありますので、プレジールを買う人はセットで買って、色々と書き味やインクの出を比較してみた方がいいでしょう。
個人的には、プレピーの方が書き出しでインクが出ないこともなく、全体的にスムーズだったので、こちらだけでも良かったかな?と思ってますが、まあその辺は個体差かもしれません。


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I-O DATA USB接続ビデオキャプチャー GV-USB2

I-O DATA USB接続ビデオキャプチャー GV-USB2

地上波時代のSonyのHDDレコーダー。内蔵のDVDが壊れたのでHDD部に残された映像を取り出すために購入。

USBタイプのビデオキャプチャーについては、Amazonのレビューでは色々と怖いことが書いてあって、特に同程度の機能のはずのBuffalo製の PC-SDVD/U2Gについては、酷評に近いようなレビューばかりなので1千円高かったけれど、こっちを購入。届いてすぐに付属のソフトを入れて手順通りに接続。HDDレコーダーを接続して即効で動きました。まあ簡単です。

付属のソフトは必要最小限で、保存形式はmpegのみ。画像の解像度すら選べないので、まあ保存後に適当に変換ツールで変換してくれということですね。おおよそ1秒=1MBのサイズなので、1時間程度で大体3.6GB程度。
直接DVDに焼く設定もありますが、そちらは未確認。とりあえずPC側のHDDにMPEGで落とし続けています。
まあ思ったよりも(Amazonのレビューほど)ひどい製品ではないです。



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2013年8月22日 (木曜日)

ロックの美術館/楠見 清

ロックの美術館
楠見 清

Wikipediaでは、著者の職業欄は「芸術家、編集者、プロデューサー、評論家」となったいるが、そこにもう一つ書き足せるとすれば「素晴らしいロックの聞き手」というのがピッタリきそうだ。

著者の専門分野である現代美術の視点から、ロック音楽の主にデザイン面(ジャケット、商品パッケージ、PVなど)を熱く語った一冊。元々はクロスビート誌での連載記事を大幅に改訂したものとのことだが、1冊にまとまったものを一気に読んでいくと(実際に読みだすと止まらなくなる)、これまで気づかなかったいくつかのアルバム同士の関連性や、アーティストの思惑が透けて見えてくるようになり、とにかく痛快で面白い。

本屋の店頭で手にとった時点では、ただのアルバムジャケット解説本かな?と思っていたが、読み進むほどにロック界におけるデザインの果たす役割や、数々の功績、今後の未来のようなものまでが読み手にビンビンと伝わってくる良書。これは面白い。

※文中の小さな部分での校正ミスがちょっとだけ残念(Bill Evansの"Undercurrent"がBill Evans Trio名義になっているが、これはBill Evans & Jim Hallの誤り。Kurt Cobainの"The "Priest" They Called Him"の発売年1993年が一部の記載で1933年になっていたりとか)。
そういえば昨夜、クロスビート誌の休刊のニュースを見たが、小さな校正ミス等を思い出すに、雑誌社はもう少し頑張れないものかなと思ってしまう。老婆心ながら。


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2013年7月21日 (日曜日)

開店休業/吉本 隆明  ハルノ宵子

開店休業/吉本 隆明  ハルノ宵子

吉本隆明の最後の日々。

老いが進み、執筆・連載の影で、死の影が忍び寄る様子が、後日談のように各話の後に添えられた長女のハルノ宵子の話から伺われる。

吉本氏の連載記事だけでは、ただの連載記事の単行本化であっただろうが、ハルノ宵子の筆があるお陰で、それらの間、実際の生活では何が起こり、何が失われていったのかが、読者には痛いほどに伝わってくる。
最後の著作となった本書の価値は、ハルノ宵子のページにあるのではないか、と読後に重く感じられた一冊。


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2013年7月20日 (土曜日)

KORG コルグ コンパクト 電子ドラム パーカッション・シンセサイザー WAVEDRUM Mini

KORG コルグ コンパクト 電子ドラム パーカッション・シンセサイザー WAVEDRUM Mini

宅録のパーカッション用に買いました、というのは建前で、まあとにかく面白そうだったので買いました。
値段もずいぶん落ち着いてきたしね。製品の詳細については、以下のYouTubeの動画が全てを語ってくれます。

KORG WAVEDRUM Mini 紹介映像
https://www.youtube.com/watch?v=rNMoxGLrB6c

買ってから気づいたことをあれこれと羅列します。
・スピーカーがショボイと言われているが、まあこれはこんなもんでしょう。あくまで音色の確認用と割りきりましょう。
・宅録用としては、使える音色が意外に少ない。100パターンありますが、普通に使えそうなのは5つくらいかな。
・クリッピングがやはり便利。紹介動画ではキワモノのように見えるけれど、例えばクリッピング側にバスドラ的な音色をあてて、パット側でスネアやハイハット的な音にするとか、かなり実用的に使えます。
・パットの方をスティックなどでガンガン叩くのは、ためらってしまいますが、クリッピングで「クッション付きの封筒」や「ダンボールの小箱」などをクリップしておけば、ガンガン叩けます。
・プリセットのループパターンが結構カッコいいので、疲れた時にヘッドフォンをして、こいつをグルグル再生させたりすると楽しめます。ただ、テンポが変更出来ないので(出来ないはずです)、実用性はあまりありません。

総括として。
汎用性はあまり無いと考えておいた方が良いです。そうでないと、いざ使い始めた時に、ガッカリするかもしれません。用途が限られたかなり限定的な楽器と思って、工夫して使いこなすことに意味があります。
音圧を感知しない点で、上位機種のWaveDrumとは、ほぼ別物です。ただこちらにはクリップと内蔵スピーカーがあるので、これはこれで面白く使えると思います。

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銀の匙 Silver Spoon 8 (少年サンデーコミックス)/荒川 弘

銀の匙 Silver Spoon 8 (少年サンデーコミックス)
荒川 弘

もう6巻以降から、読む度に泣けてしょうが無い。
先日、中学生の女子とこの本の話をしたところ、「え?そんなに泣ける?」と怪訝な顔をされてしまったけど、いやいや、何が泣けるのか自分でも分からないけど、もはや泣き所が満載ですよ。わからないかなあ、この八軒の真っすぐなところが泣けてしょうがないということが...。

さて、季節はめぐり、冬へと向かう次巻以降の展開が気になってしょうが無いです。八軒にとっても、初めての冬ですね、そういえば。

ちなみに「タオル付きにする?」と家人に聞いてみたけど、「カッコ悪いから要らない」と言われた。なんで俺の周りにはみんな冷たいんだ?

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働く男/星野 源

働く男
星野 源

前作、「そして生活はつづく」で、ダメ人間ぶりを余すところ無く書き尽くしていたので、今回はどうだろう?と期待して読んでみたけれど、うーん、ちょっと期待したものと違う。

内容は「過去の音楽作品のセルフ解説」、「好きなもの77選」、「雑誌ポパイ連載の映画エッセイ」、「自曲の歌詞とコード(4曲)」という感じで、ちょっと散漫。
まあ、どれも適度に力が抜けて、読んでてところどころで脱力はできますが、前作のダメっぷりとはちょっと違う意味での脱力感。なんかちょっと違うんだよなあ。

でもまあ、早く病気を直して、復活して下さい。みんな待ってるので。


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2013年7月 6日 (土曜日)

Stranger by 星野源

Stranger by 星野源

音楽というものの中には、初めて聴いた瞬間から心を鷲づかみにされるものもあれば、何度もくり返し聴き続けることでその素晴らしさから離れられなくなるものもある。
星野源というアーティストの名は雑誌や音楽記事で、その名前を知ってはいたけれど、実際に曲を聴いたのは、YouTubeの「知らない」のPVを見た時が初めてだった。てっきり堅物そうな名前から、もっと小難しそうな音楽をやる人だと、勝手に思い込んでいたので、「知らない」の持つ朴訥とした曲調に、意外な感じを受けたことだけは覚えている。

その時点では、心を持っていかれるような感動は無かった。「あれ?こんなシンプルな曲を歌っている人だったのか」と思っただけだった。「まあ、アルバムでも聴いてみるか」と、あまり深い感慨もなく、手に入れた「Stranger」アルバムも、聴き始めて数日は、「ふーん」という感じだった。

決して、分かりにくいアルバムでは無いはずなんだけれど、アルバム全体を30回ほど聴いた頃になって(iTunesって、こうやって再生回数とかがすぐに分かって便利ですね)、「ああ、これはすごく良いかもしれない」と思い始めて(まあそれに、30回も繰り返して聴ける時点で、アルバムとしての完成度は高いわけであって)、シングル盤や、過去のアルバム、書籍類の買い増しに至ったわけである(インターネット的に言えば、『←今ココ』という感じ)。

シンプルに見えて意外に複雑なコード感(メロディやコード進行自体は、極めて普通なのだけれど、部分的に充てられるコードがとても不思議)、誰に向けられたわけでもない不思議な歌詞世界、CDシングル初回盤に付いてくるDVD類の過剰なサービス精神(そのくせ、インターネット上や書籍から読みとれる『分かってもらえなくていいから』という過剰なまでの疎外感)。いやいや、面白い。個人的にツボにハマったいくつかのポイントは、もっと細々とあるのだろうけれど、とりあえず、まだ星野源という人にハマっていない人には、「知らない」の初回限定シングルと、「Stranger」アルバムを急いで入手して、折にふれて聴き続けてほしいということだ。

前作以前からのファンの人には、「おせえよ」と言われそうではあるが、まあそれはそれでしょうがない。「だって、こんなに名前の割に地味な人なんて、気が付かないですよ、普通」とだけ、言い返しておこう。負け惜しみの代わりとして。


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2013年6月 1日 (土曜日)

ボールエンド付きナイロン弦の話

D'Addario FOLK NYLON EJ33 ボールエンド付きクラシックギター弦

直しても直しても、ブリッジ付近が不安定なリトルマーチン。
あまりそこまでの悪評判も聞かなかったため、悪い個体に当たってしまったのだろうけれど、しかし弾き終わるたびに弦をベロンベロンに緩めるというのは、面倒極まりないし、そもそもテンションの掛け方としてはギターにとっても良くないように思えて、そのうちこのギター自体を、弾かなくなってしまった。

先日、ふとした折にボールエンドが付いたナイロン弦(普通のフォークギターにも張れるナイロン弦)があることを知り、鉄弦よりもナイロン弦の方がテンションも低いということなので、購入してリトルマーチンに張ってみたので、もろもろの感想を。

1)まず当たり前だけど、テンションはユルユル。
鉄弦を弾き慣れた体には、ちょっとこれは?と思えるほどのゆるさ。でも弾き続けていると、これはこれで慣れてきて楽しい。特に低音弦をはじいた時の「びよーん」といった感じは、チェット・アトキンスのいくつかの曲を弾くときに雰囲気が似てきて楽しい(あんなに見事には弾けないけど)。

ちなみに鉄弦とナイロン弦のテンションの差異は以下の通り。
スチール弦の張力:
ダダリオ(D'Adario)、EJ-17(ミディアムテンション)
E:12.43kg
B:11.93kg
G:16.01kg
D:16.49kg
A:15.42kg
E:13.15kg

ナイロン弦の張力:
ダダリオ、EJ-45LP(ノーマルテンション)
E:7.7kg
B:5.7kg
G:5.8kg
D:7.0kg
A:6.9kg
E:7.3kg

2)各弦がナットに収まるか
これは個体差があるので、一概にはなんとも。ギターによっては、ナットの各弦の溝に収まらずにナット上に乗っかった不安定な状態になるかもしれない。ただ、リトルマーチンでは普通に収まったので、特に問題なし。

3)音はうーん
音はうーん、ですね。当然、ナイロン弦の音はするけれど、日ごろガットギターを弾き続けていてナイロン弦の鳴りに慣れた人には、フォークギターでのナイロン弦の響きは物足りないのではないかな?と思えます。

微妙な型番の違いは下記を参照のこと。
弦の太さは皆おなじで、ナイロン部(1~3弦)がブラックかプレーンか、鉄弦部(4~6弦)がシルバーかブロンズかの組み合わせの違いのみです。

EJ33
■クラシックギター弦
■ボールエンド
■80/20 BRONZE ON NYLON
■028、032、040、031、037、045

EJ32
■クラシックギター弦
■ボールエンド
■SILVER ON NYLON/BLACK TREBLES
■028、032、040、031、037、045

EJ34
■クラシックギター弦
■ボールエンド
■80/20 BRONZE ON NYLON/BLACK TREBLES
■028、032、040、031、037、045


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2013年4月23日 (火曜日)

奇跡―ジミー・ペイジ自伝

奇跡―ジミー・ペイジ自伝

事前に、読書評として「読み足りない」「質問が弱い」などの低い評価を知っていたので、あまり多くを期待せずに読み始めましたが、まあ思ったよりはしっかりした内容で十分楽しめます。

ただ、基本はジミー・ページへのインタビューを補完する形での作者の記述がメインのため、全体的に分量が少なすぎるように感じます。実際にコアなファン層にとってこの本が低い評価になるのは、その辺が原因かなとも思いました。

個人的に非常に感心したのは、ジミー・ペイジという人は、決して他のアーティストの悪口を言わないという点です。若い頃からそうなのか?歳をとってからそうなったのか?は不明ですが、他のアーティストの活動や作品の評価については、必ずポジティブで肯定的な回答をしています。どうしても低い評価になりそうな場合は、回答を避けるか、実名が出ないように回答をしています。
もっと傲慢で我儘なイメージがあったので、その点は意外で、逆にちょっと見直しました。

まあ書籍の値段も妥当な価格だし、意外な発見はあるはずなので、初心者を中心にオススメしておきます。


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2013年3月22日 (金曜日)

ZOOEY 佐野元春

ZOOEY 佐野元春

前作のオリジナルアルバム「Coyote」から、すでに5年も経っていたことに驚いてしまった。
いくつか思いついたままに箇条書きでの感想を。

・基本的にはギターアルバム。しかしながら、各ギターの決めのリフやソロを強調した作りではない。そういう意味では、「演奏はギターバンド。アルバム全体はバンドサウンドを強調した作り」。
・バンドアンサンブルにおける個人のアレンジ能力や、メンバー各人の演奏能力には特筆したものを感じないが(比較対象がホーボーキングバンドという点で彼らは可哀想だ)、曲が曲として固まりで迫ってくるような(表現が難しい)見事な仕上がり。アルバム全体を覆うトーンはまさにマジックのようだ。
・2011年発表のカバーアルバム(「月と専制君主」)の発売時には、その制作意図が分かり兼ねたが、今回のアルバムを聞いて、今の声質(声域)と過去の自分の作品との距離感を確認するための作業、モノサシのようなアルバムが「月と専制君主」だったことに気付かされた。
・Deluxe版に同封の佐野さん自身の解説を読んで、「君と一緒でなけりゃ」が、アルバム「The Circle」制作時のアウトテイクであることに深く納得。あの曲だけアレンジが違うし、歌詞もアルバムの方向性と少し異なる。ただ、曲がアルバムから浮いているわけではない。人によってはアルバム中のベストテイクに選ぶのではないかな?と思える凄い仕上がり。
・もう一つ。本人による「世界は慈悲を待っている」の解説の中で、「アンジェリーナ」の文言があったことにニコリとした人も多かったと思う。この曲のイントロ部のギターリフは、まさにスローバージョンの「アンジェリーナ」のイントロのキーボードのリフと同じ。むしろあのテンポのリフにモータウンリスペクトの(そして前作「月と専制君主」のオープニングナンバー「ジュジュ」と同じ)アップテンポが重なってくるアレンジの妙には、まさに脱帽させられる。
・「The Sun」以降に歌われ始めた「ありふれた日常、人と人とのつながり、死生観」が全て詰まったアルバム。それでいてどこにも聞き手への圧迫感がない。自己完結型の「家族愛」や「性善説」に陥りがちな(そのくせ猛烈に説教臭い)日本のヒップホップ勢は見習ったほうが良い。
・Deluxe版Disk2に収録のデモテイク4曲は、ほとんど完成形のラフテイクという感じ。アルバム収録の完成テイクと大きくは違わないので、あえて聞く必要はないかも。
・Deluxe版Disk2のカラオケテイクは完全に不要(笑)。何故これを収録したのか、今の時点では理解不能。
・Deluxe版Disk3のオマケ映像は、スタジオでのやり取りや、完成テイクに合わせたいわゆる当て振りなので、これもあえて無理をしてまでの購入は不要かも。でもとにかく佐野さんが楽しそうだ。
・いつもいつもアルバムを聞く度に思い知らされるが、とにかく曲順が見事。「ビートニクス」~「君と一緒でなけりゃ」と畳み掛けるような展開の後、埋み火のように始まる「詩人の恋」の流れには、もはや言葉が出てこない(オープニングテイクからの3曲の後、「愛のためにできたこと」でのクールダウンにも似たものを感じるが、しかし「ビートニクス」~「君と一緒でなけりゃ」~「詩人の恋」には、ただただ感服させられる)。
・「詩人の恋」の一節。「君の身体に冷たい影が射すなら」が気にかかる。誰か身近な人が重い病にでもかかってしまったのだろうか?
・最新作が常に時代の先を、未開の大地を目指しているという点で、佐野さんの音楽はいつもコンテンポラリーな作品に仕上がっている。
・そして最後に。繰り返しになるが、ここ3作(「The Sun」「Coyote」「Zooey」)で歌われているテーマは「ありふれた日常、人と人とのつながり、死生観」だろう。これらの中で歌われている「別れ」は、日本の楽曲に有りがちな「愛情のもつれ」や「性格の不一致」ではなく、まさに「死別」と捉えた方が納得がいく(全ての作品がそうとは言わないが)。そうした重いテーマをロック、ポップの土壌で展開しようとする点で、やはりこの人はパイオニアだと気付かされる。「The Sun」の頃より、「遠い声に導かれて」始まったこの旅の行き着く先はどこになるのだろう?


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2012年12月 6日 (木曜日)

UNICORN SME ERA-remastered BOX(DVD付) UNICORN

UNICORN SME ERA-remastered BOX(DVD付)
UNICORN

タイトルどおりの内容ですね。
ユニコーンのSME時代の(再結成前の)CD8枚と、PV集のDVD1枚がセットで、期間限定の大安売りという商品。

これ定価が6500円くらいなのですが、Amazonで5000円だったので、予約して購入しました。
ユニコーン自体に、大きな思い入れも無く、所々では聞いていたのですが、アルバムをきちんと聞いたのが、再結成以降ということで、そういう(稀有な・不熱心な)人には、非常にありがたいボックスセットです。

1枚ずつ聞いて、精進することにします。
ところで、予約時点で5000円だったのが、先程確認したところ、いきなり4700円まで値下がりしていました。
あれれ? 売れてないということですかね?...。

再結成後の勇姿はこちらから。(ユニコーン - 蘇える勤労・ライブ映像)
https://www.youtube.com/watch?v=YfB1sjKucQY



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ニール・ヤング自伝I/ニール・ヤング

ニール・ヤング自伝I
ニール・ヤング

あまりにも期待が大きすぎると、結構な肩すかしを食らうかも。

現在の生活と、自身の熱中している各種プロジェクトの話が、ちらほらと混じりながら、思い出すままに過去の話も書き散らかされています。

悪くはないのだけれど、もっとゴリゴリとしたものを予想していただけに、力んで読み始めると、「あれれ?」という肩透かしを食らってしまいます。
話はあちらこちらに、思いつくままに飛ぶさまは、ディランの自伝にも似ていますが、あちらが、ひとつの章を使って、かなりじっくりとその時点の話を書き込んであるのに比べ、こちらはどちらかといえばBlogの日記のようで、あれこれの話が、わずかずつ細切れの章立てで書きだされています。
もちらん、伝説となったバッファロスプリングフィールド結成前のスティヴン・スティルスとの出会いなど、伝説話が事実であったことを教えてくれる貴重な話も含まれているので、発見はいろいろあるのですが、うーん、それにしても、今少し物足りない感じが読後に残るのも事実。

なお、本書は英語版の前半部のみの訳出です。後半部は年明けにIIとして発売が決まっているようですが、英語版1冊分を読むための出費が合計で5600円というのは、ちょっと高すぎるような気もします。
章立てが多すぎる関係上、空白のページも多い上に、ただですら書体の文字サイズが大きいので、もう少しコンパクトなサイズにまとめて、1冊で完結して3000円くらいで出版できないものかな?という不満は残ります。

まあ、文句がある人は英語版を買って読め、ということですね。
日本語で読める有り難さと、書籍の値段を天秤にかけて、この辺りは各自の判断でお願いします。


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